Ron's Backlog

奔放不覊

19回目の誕生日

出張中で呑みに行った時に、昔付き合った人の話になった
話の元ネタは、僕が試験会場で物思いに耽ったこと・・・
そんな話をして出張から帰ってきたものだから、いろいろな事と重なって、少しセンチになっている
  
思い起こせば、僕が初めて女の子とデートしたのは中学生の時だった
その相手は小学校からの幼馴染だった
映画を見に行ったのだが、数列後ろに担任が居たらしく、翌日の放課後、二人揃って呼び出された・・・(笑
  
その娘とは、仲の良い友達として、その後も会っていた
互いが相談相手でもあったし、心のどこかで互いに好きだったのかもしれない*1 *2
たまに、友達を連れてきては僕と付き合わせようとしてたっけ・・・
  
話は飛ぶが、僕が大学に入って直ぐの頃、電話がかかってきて彼女に会った
何か悩み事かなー?と彼女の家に向かう
彼女の両親は上がっていけ!と言うのだが、タバコを吸いたい僕はそれを断り表で話をした
  
何かを言いたそうな彼女の表情
うまく聞き出せない自分
空白の時間だけが過ぎていき、自分の不甲斐なさを情けなく思った
  
その2週間後、彼女は居なくなった
今でも別れ際の笑顔だけが瞼に焼き付いている
当時の19歳のままの笑顔
  
もう直ぐ彼女の誕生日が来る
何の因果か、僕の勤める会社の創立記念日
毎年、誕生日に会いに行っている
  
もう居なくなって19回目の誕生日
僕が過ごした時間は9年程度なので、居なくなってから倍の時間が流れた
  
それ以来、僕は人に執着するようになった
何も聞き出せなかった事に対する後悔
話してくれなかった彼女に対する苛立ち
何よりも彼女に何もしてあげられなかった自己嫌悪
僕は人のために生きたいと心から思った
  
また、彼女の誕生日がやってくる
居なくなってから19回目の誕生日
今年も、そしてこれからも、誕生日には必ず会いに行くよ
  

*1:少なくとも僕には、そういう感情があったような気がする。それと、その後に付き合っていた別の娘から、「彼女は僕の事が好きだったんだよ」と言われた事がある。別れそうになる度に、こっぴどく僕が可哀想だと怒られたらしい。とても明るくて頭の良い娘で、誰からも好かれる存在だった。

*2:9/22追記 彼女とは感性が近かった。たまに兄妹かと思うくらいに・・・。僕にとっては大事な人だった。