設備保全の発展段階

設備保全を最適化するためのステップ。
  

【RCM-2008】設備保全の発展段階 -プラントアルファblogより-
Ledet氏は設備保全には以下の五つの段階があるとしています。

  1. 最高水準(World Class)
  2. 改善主導(Improved Precision)
  3. 計画主導(Planned)
  4. 事後対応主導(Reactive)
  5. 後退段階(Regressive)

  
下から順に説明しますと、後退段階とは満足な設備保全が行われず設備の信頼性が低下しつつある状況、事後対応主導とは発生した故障への対応が中心で故障の予防には手が回らない状況です。計画主導とは決められた保全作業の実施がメインとなる段階です。
改善主導とは故障予防より改善による故障要因の除去に重点を置く段階です。日本の会社でのTPMの取り組みによる徹底的な欠陥除去の取り組みが例として挙げられていました。
最高水準とは個別的な欠陥除去を超えて、全体最適化や組織的学習が行われる段階です。
事後対応主導の組織が進むべき方向には、

  • ハードに働いて計画主導を目指す道
  • スマートに働いて改善主導を目指す道

の二つがあるとしていたのが興味深い指摘でした。

  
現在の公共インフラの保全は「4)事後保全」型が主流。特にライフラインは二重化などのリスク対策がなされているため、事後保全でも特に影響はない。しかしながら、公共の事業体は予算が限られているため、闇雲な事後保全では赤字続きであり、運用コストにバラツキがでてしまう。このため、国交省や各事業体は「3)計画主導」に変えていきたいと言う潜在的な欲求がある。ただ、計画主導に発展させるためには、事業運営(マネジメント)のノウハウが必要になってくるのだが、技術者は得てしてこのような考え方が苦手である。
そこで、「2)改善主導」型と「3)計画主導」型をミックスしたようなモデルが土木分野のアセットマネジメントに望ましいと考えるのだが、そのためには情報の蓄積が必要となってくる。もう少し公共の情報開示が広がっていかないと難しいのかもしれない。