RCM

  
一般的には(と言うかネット上では)、『RCM = Risk Control Matrix』が強い様子。
しかしながら、僕が求めるRCMは以下のとおり。

RCM -電力土木技術協会より-
RCM(信頼性重視保全:Reliability Centered Maintenance)とは,対象とするシステム(施設,系統及び機器)のライフサイクルにわたる重大な故障に対処するため,効果的な保全方式を体系的に選び出す分析作業の総称(最適な保全方式の選定技術)で,1960年代の米国航空機業界において考案されたものである。当時の航空機業界は機器の大型化に伴う整備量と保全コストの増加という問題に直面していた。そこで,安全性確保のもと保全コストの適正化を図るため,主要航空会社と機体・エンジンメーカーの専門家によるプロジェクトチーム(MSG)を結成し,実態調査を行った。その結果,従来の飛行時間に応じた予防保全方式(時間計画保全*1)は無駄が多く,これを解決するため,MSGは「航空機の整備のための指針」を作成した。この指針に示された保全方式選択の流れがRCMであり,その後,有効性が広く認められ,原子力発電所,更には一般生産企業の設備保全にまで普及した。同手法は,限られた予算内でシステムを構成するパーツ毎に最適な保全を行うことにより,システム全体の機能を維持することを目的としている。具体的には,次の7項目の解析ステップにより,重要度を考慮した保全優先順位と保全対策が決定できる。

  1. 対象システムの選定と必要な情報収集
  2. システム境界の定義
  3. システムの図化と機能ブロック図の作成
  4. システム機能と機能障害の定義
  5. 被害モード影響解析
  6. 論理木解析
  7. 予防保全対策の選定,状態監視保全*2

  
航空業界や原子力発電施設では、故障が人命を脅かす事から設備のメンテナンスは重要である。当然、予防保全を行っていく訳なのだが、安全性を重視し、過剰メンテナンスになりがちである。しかし、過剰メンテナンスはコストが増大するので、事業運営を圧迫する。CBM(状態監視保全)の定性的評価とTPM(時間管理保全)の定量的評価の結果を分析し、故障リスクを最小限に抑えた保全活動を行わなくてはならない。保全コストとのバランスを考えるのが難しいだろう。
  
  

*1:TBM:Time Based Maintenance,故障の発生が予測される時期に機器を交換する設備保全手法

*2:CBM:Condition Based Maintenance,定期検査の結果あるいは常時モニタリングの結果を持って,取替基準に達した機器を交換する設備保全手法