腹をくくる

少し愚痴の要素が交じるかも…。
技術サイドに思うことがある。技術の発展は日進月歩だと認識しているものの、日常業務に追われ自身の発展を放棄していないだろうか?概ねの企業には研究開発部門が設置されているので、その部門に任せて自らの発展をスポイルしている節がある。新しいことや、これから先に必要だと考える要素があれば、自身の腹をくくり、やり通すことが必要だと考える。
僕個人に置き換えて言うと、大学時代に情報科学(主に数学)を勉強したのにも関わらず*1、コンピュータやソフトウェア業界に進まず、土木業界の社内の情報管理部門でヌクヌクと過ごして行こうとしていたことである。結局、社外の勉強会などに参加し、いろいろな話を聞かせていただいている内に、真剣に取り組むのも悪くないかな…と思い始め、社内の人の協力を得て、今の場所に置いてもらっている。今までにやった事が無いに対する反応は冷ややかで、認めてもらったり、周囲の協力を得るためには相応の労力が必要になる。そもそも、新しく始めるものなのだから、理解を得るためにはニーズを掴んでくるしか無いのである。
と、前置きが長くなったが、勤続15年(たぶん)を経過し、初めて飛び込み営業をしてきた。何故そのような事になったかというと、新規顧客を開拓したいが説明が難しくニーズが少ないという営業サイドの思い込みと、デモ・ディスカッションする場を設けてくるのが営業の仕事という技術サイドの思い込みがぶつかり、協力する体制が取れなかったからである。本来であれば、互いに協力するのが正論ではあるが、互いに自身の仕事を越えてまでするのは嫌だ(面倒だ)という思いが根底にあると思われる。どんなに正論だとしても、人の感情を考慮しなければ、前には進まない。
で、飛び込み営業して感想…。自分たちが持つ技術や技術力を誰にでも理解できるように説明し、課題から課題を解決する提案を行うのが技術屋の根底にあると僕は思う。”誰でも理解できるように説明する”、この事が非常に難しく、自身の欠点が露呈する形になった。”人を幸せにし、その対価を貰って自身の幸せを追求する”、このような体系を形成するには、自分が持つ見識や技術を的確に表現できる必要がある。慣れないことをして自分の体を壊したのは情けないことだが、営業サイドの苦労を体験できたことは大きな収穫だったと思う。他人の職務だと責任逃れするのではなく、勇気を出して自ら飛び込み、各々のスタンスを理解しようとする姿勢が必要で、その行為自体が”腹をくくる”事だと僕は思う。とかく技術屋は頭で考える人が多く行動が遅い。失敗が技術屋を育てることもあるのだから、もう少しだけ行動力を身につけていった方が良い。特に、若い人達にはそれを期待したいし、年配者にはそれを認める努力をして欲しいと感じる。

*1:ほとんど授業に出てないけど…