ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

海堂尊氏のジーン・ワルツを読んだ。

本書のテーマは不妊治療と代理母出産。少子化対策の施策を絡め、物語の中で問題提起を行う。独りの大学講師と、それを取り巻く大学側の教授・准教授、そして産婦人科病院の面々が、各々の魅力を振りまきながら物語は進む。チーム・バチスタの栄光のようなサスペンスではないのだけれど、妊婦たちに振りかかる問題や大学側からの圧力など、物語はテンポ良く展開していく。
本書は、妊娠や出産がテーマであるため、男の人には勉強になることが多いと思う。不妊治療がどれだけ大変か、妊娠や出産がどの程度の苦しみを伴うものなのか、僕自身には解らない。また、昨今の育児放棄や虐待も、僕には解らない。子供は自分のモノではなく、意思を持った独りの人間なのだから、キチンと存在や考え方を認め、会話を持って接しなくてはいけないと思う。結局は、自分の思い通りにならないことに憤るのだから、相手を思いやり赦すことが大事なのではないだろうか…と僕が言っても説得力はないのだけれど。
結局、自分の言いたいことが発散してしまい、なんだかよく解んない内容になったけど、世界中の子供たちがノビノビと笑顔で成長できる環境ができるといいな…と思う。子供は地域社会に育てられるものなのだから。