泣くもんか

  

なくもんか 通常版 [DVD]

なくもんか 通常版 [DVD]

泣くもんかを観た。劇場で観たかった映画のひとつ、やっと観れた…。
物語は複雑なので割愛するが、テーマは広義での家族愛だと感じた。様々な関係と、複雑な生い立ちの中で、主人公である阿部サダヲが奮闘する。八方美人のいい人であり続ける主人公の気持ちが、演技によって解りづらくなっている気もするが、阿部サダヲの演技によって暗いストーリーを明るくしているとも言える。
両親に捨てられ、居候先の家族や商店街に育てられた主人公は、人のためになることを自ら率先して行い、商店街の人々はその行為に甘えている。八方美人的な行為には、それなりの理由がある。その行為に甘えるのは構わないけど、僕には「好きでやってますから」と言う主人公が痛々しく見えた。主人公である弟役の瑛太が「心から笑ってないんだよ」と主人公に言う。でも、いい人なんてそんなものなんだと思う。心の底から望んでいるわけではなく、孤独に不安を感じ必要とされるように自己犠牲的な行為を繰り返すのかもしれない。
面白い/面白くないと、賛否両論の作品だったが、演技や台詞の上辺に隠されたメッセージみたいなものがあるのであれば*1、とても奥深い作品だと思う。改めてじっくりと見直したいと感じた映画だった。
  
  

*1:僕はあると思っていて、そのメッセージは家族を大事にしている脚本家の隠された本意だと思う。