そして、ハゲタカ
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2010/01/15
- メディア: DVD
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原作とは背景もストーリーも違うのだが、鷲津のキャラクターは共通する部分が多い。ただ、ドラマや映画の方が強気な部分が多く、芯が無いように見受けられた。役者や演出について評論する気はなく、原作の鷲津は日本を憂いている気持ちを奥に秘めているのに対して、ドラマや映画の鷲津は、その秘めてるものが表に出てこないままだなぁ…と感じた。演出や演技云々…と言うのではなく、漠然とそう感じただけの事なので、観る人によって変わるだろう。
ストーリーは中華系ファンドによる日本の自動車メーカーの買収劇である。NHKらしく「世の中、お金じゃないよ」と言ったメッセージが全面に出てきており、少し大袈裟な表現が多く施されている。しかしながら、それらの表現は、鷲津ファンドのピンチや逆転劇を強調しており、最後まで目が離せないストーリーとなっていた。
出資者が誰であろうとお金はお金の価値でしかない。お金で遊んでいれば、お金に遊ばれているような気がしてしまう。貧乏性である僕には縁遠い世界だが、鷲津ファンドやアカマ自動車防衛チームなどのチーム力や、リーダーの発言力などは、サラリーマン生活の上で役に立ちそうだ。
しばらくは、ハゲタカから目が離せない…