プレゼンテーションZen

プレゼンテーションzen

プレゼンテーションzen

有楽町のビックカメラで購入。
最近の仕事は低額入札による問題も発生しているので、プロポーザル方式や総合評価方式が採用されることが多くなってきている。プロポーザル方式、総合評価方式も、基本的にはコンペ形式。提案内容、体制、費用などを、提案書およびプレゼンテーションで評価し採用する方法である。受注者サイドとしては、手間暇がかかるし評価結果が公開されないことが多いので喜ばしくないのだけど、低額入札で体力勝負になっている業界にとって適正な価格で入札が行われ、技術力や提案力での勝負が出来る事は面白い事でもある。
自社を振り返ってみると、プレゼンテーションが思い切り下手なので哀しくなる。きめ細かい内容の提案書も、プレゼンテーションが悪ければ何も得るものがない。何が悪いのか…、自分なりに考えてみたところ、プレゼンテーションの内容が宣伝でしかなく、提案書の内容をそのまま箇条書きにしてる点だと思った。自分でも見てて眠くなる程のプレゼンテーションを解りやすくて良いと言われる。いやいや、これじゃ寝てしまって聞いてくれないと思う…と思い、良いプレゼンテーションの本はないか?と探していた。
本書は、「プレゼンテーション術=コミュニケーション術」と捉えた上で、コミュニケーション術に重要なの要素を禅の教えを例えにして表現している。

本書 P.17より
本書はコミュニケーションの本であり、プレゼンテーションをいつもと少し違った、現代に即した視点から眺めようとする本である。この先、禅や禅アートについて言及することが何回かあるが、ここで言う禅は文字通りの意味ではなく、比喩としての要素が大きい。実際、禅の教えと現代における「プレゼンテーション術」は直接的には何の関係もない。しかし我々の仕事、とりわけ仕事上のコミュニケーションは、禅と同じ精神を共有できる。つまり、美学、集中力、一体感などに関する禅の理念の本質は、プレゼンテーションをはじめとする日常的な活動にも応用可能なのである。

プレゼンテーションの本はビジネス優先で書かれているものが多いのだが、違った視点で見ていこうとする本書に惹かれて購入してしまった。中身も充実していて、写真集やデザイン本っぽい仕上がりになっているものの、大事なところは抑えられている。ストーリーを用意すること、箇条書きに関すること、そして「抑制・シンプル・自然さ」を大事にするスタイル…。なかなかに面白い内容だった。
読んで直ぐに変えられるか?と言うのは無理だけど、自分が出て行くプロポーザルでは試してみようと思う。公共事業では通用しないかもしれないけど、少なくとも新しいスタイルに変えて行くことは大事だろう。