Ron's Backlog

奔放不覊

ブレスト

プロジェクトが危機的な状態に陥っているので、今日は協力会社に出向いた。協力会社はシステム屋さんで、開発チームは全員出勤。僕を含めて、全員で顔を突き合わせての会議であった。
  
先日はスケジュールが遅れているのでCPS(Customer Planning Session*1)を実施し、WBS(Work Breakdown Structure*2)から再スケジューリングしたのだが、顧客を満足させられず本気で怒られた(笑
  
と言う訳で、水曜日は会社に泊まり課題を整理、木・金と課題を解決する手段がないか考えていた。
課題に対する問題点は以下のとおり。

  1. UI(User Interface)
    • 見栄えはそこそこ、操作性が悪い…カスタマイズ性が高くても、これじゃ使われない
  2. バッチ処理時間
    • シミュレートするのに、処理時間が3〜5分必要なのだが、利用者の思考を途切れさせないためには、1分以内に収めたいところ
  3. 帳票
    • 日本企業において帳票を制する事はとても重要で、ないがしろにはできない
    • 現在の帳票ツールはグラフの表現力が弱い(決して弱い訳ではないのだが、僕がやりたい事は満たせない)

  
これらの問題をクリアするために、全員でブレスト開始。
運用を見据え、利用者の操作時間を含めて利用時間を短くしていく。ある程度の予想(希望的憶測)が見えたところで次の問題を検討する。
目的は、利用者が使い勝手の良いシステムを構築すること
目的を満たした上で、上記の問題点をクリアする方法を導き出す
また、顧客が持っている不信感や不満を解消するためには、さらに高いレベルのものを提示・提案しなくてはならない
  
まず着目したのは、現在のバッチ処理のロジック
処理単位に時間を計り、何処に問題があるのか整理
次の対策を行うことにした

  • データベースのテーブルを変更し、処理を分割して体感時間を減らす
  • 集計処理を自動化し、集計結果が変わるようなデータ入出力が行われた時にキューイングする
  • 全てのパターンの結果を作り、キューブに保存

これで、集計処理の全時間を1分以内(予測では30秒以内)にすることが可能だと思われる。ただし、1点問題があって、キューブの概念はわかるが、具体的な設計方法が解らない。これは致命的なのだが、「なんとかなる!」の心構えで、これから、明日にかけて文献や資料収集に勤しむ予定。
  
次に、UIと帳票…
UIと帳票の問題点を解決するためには、フレームワークから提供される画面や帳票ではなく、作り込みが必要だな…と考えていた。が、残りの開発期間は短いので、コーディング量も減らせるようなツールを導入する方向で検討を始めた。宣伝通りの性能を誇っているのであれば、なんとかなるだろう…、たぶん…。
  
開発者の感情として、もう少し拘って極限まで時間を減らすことを望んでいたのかもしれない。でも、エンドは決まっているので開発者たちには涙を飲んでもらうことにした。申し訳ないけど、思い入れや拘りは、ビジネスにおいては時として邪魔となる。とは言え、開発は続くので、メンタル的に持つか(やる気が落ちたり、手を抜いたり…)は心配なところ。この辺は、会話の中でフォローアップしていくしかないのだろうな。
  
これで何とかなるかもしれないと、淡い期待を持ちつつ、明日の仕事に備えて寝なきゃ…
備えよ常に!
  
11/15追記
昨日の夜に寝ぼけながら書いたものを、改めて読みなおしてみると酷い文章だと実感する…。やっぱり横文字は嫌いだ。文章の邪魔になる。ブレストだのCPSだのWBSだのと、要は会議とスケジューリングの話であって、各々の目的を明確にしただけだもんな。
やっぱり横文字は苦手だし嫌いだ…(涙。

*1:問題解決手法のひとつ。「http://thori991949.spaces.live.com/Blog/cns!74789FDFAD19AC49!432.entry」が参考になるかも…。

*2:タスクの洗い出しみたいなもの。e-Wordsを参照「http://e-words.jp/w/WBS.html