19回目の誕生日

今日は初めて映画を見に行った娘の誕生日
http://d.hatena.ne.jp/satts/20090806/1249576307
  
なので、午後から実家の傍の墓苑に向かった
最後の夏の日差しと少し涼しくなった風を浴びながら、逗子、鎌倉を抜けていく
海水浴客は減り、ウィンドやサーファーの数が増えてきた
長谷のお祭りと重なったので大仏近辺が渋滞したものの、比較的短い時間で墓苑にたどり着けた
  
線香を買い、桶を持ってお墓に向かう・・・
彼女の前に男の姿・・・
『相変わらず友達に恵まれてるな・・・』
そう思いながら順番を待つ
彼がどいてから、ゆっくりと火を点け、胡坐をかいて座り込む
『既に倍も生きちゃったよ・・・』
彼女に話しかけると、背後に男が寄ってきた
「どうも、こんにちわ」
彼が話しかけてくる、誰だろう・・・?
よく見ると、彼女が高校時代に付き合ってた彼氏だった
  
僕:『久しぶり、葬式以来かな・・・?』
と話しかけると
彼:「そうだな、もう倍も生きてるな・・・」
同じ台詞が返って来て苦笑する
彼:「何か可笑しいか?」
僕:『同じ事を考えてたよ。こいつのところに来ると19歳のままだから・・・』
彼は笑いながら応える
彼:「確かにね。しょうがないよね・・・」
それから十数分の間、二言三言だったけど彼と話をした
彼と初めて会ったのは高校3年の頃、彼女が連れてきて嬉しそうに紹介した
受験勉強の頃(高校3年と浪人の頃)は、藤沢の図書館でよく二人で話をした
片や一流進学校の優等生、僕は二流進学校のビリから15番・・・
勉強の話はともかく、いろんな会話をしたのを覚えている
だから、たかが二言三言の短い会話でも充分に分かり合えたと思う
  
彼はこの後、彼女の実家に行くらしい
誘いを断り、両親や妹によろしく伝えてくれとお願いした
僕:『また来年な』
彼:「そうだな、また会えるよ」
と互いに言い、手を上げて別れた
  
誘いを断ったのは他でもない
一番下の妹、僕の8つ下の妹も同じ場所に眠っていた
妹は当時メガネをかけた小学生だった
原因は聞かなかったけど、2人とも当時のままの面影しか思い出せない
そんな現実を知ってから両親にあるのは辛かったから逃げたんだ
なんで自分のことよりも人のことをばかり考えている奴から先に逝くのだろう?
  
  
  
話は変わる
僕が最後に彼女に会ったのは居なくなる2週間前だった
何か言いたそうな彼女の口を開かせる事は出来なかった
僕はイイカゲンだったし、自分の事しか考えていなかったんだ
彼女との別れは僕を変えた
友達との距離感を保てなくなったと思う
  
彼女が居なくなるまでは、僕が居て友達が居る・・・と言う認識だった
でも、彼女と別れてからは、友達が居てその友達のために僕が居るんだ
彼女は、自分が大切に思う友達のために、自分を犠牲にする勇気をくれたのだと思う
ネットやメールでドライな付き合いも良いけど、僕は友達に合わせて泥仕合をする方が良い
自分が傷付く事を怯えて何もしないよりも、互いに傷付けあってでも成長したいし、友達の力になりたい
それが適わないなら、僕は友達になれないのかもしれない
  
前記のとおり、地元の友達は何年も会ってなくても二言三言で全てが解る
そういうのを本当の友達と呼ぶのだと思う
ネットの友達もそう・・・
会えば、何でも知ってる古くからの友達だと感じることが多い
  
僕は人との距離感を保てない
だから、悩みもするし凹んだりもする事も多い
だからと言って、それを恥ずかしい事だとは思わない
友達のために真剣になれるのは凄い事だと信じてるから
  
最後に昨日の本からちょっと抜粋
主人公のマコトが、ギャングのボスであり友達のタカシに言う台詞

おまえはおれをなんだと思ってる。安全なときだけいっしょに遊び、なにか危険があれば手も貸さなくなる。そんな男だと思っていたのか。おれはバカだから友情なんてよくわかんない。だけど、ほんとに危ない橋をいっしょに渡り、どでかい損をいっしょにかぶる。それがダチだろうが。腹の底から頼れる人間がおまえには何人いるんだよ。おれをなめるな、タカシ。

  
僕も友達の定義なんてわかんない
でも、助けてくれる友達はたくさん居るし、助けてあげたい友達も山ほど居る
言葉にするのが苦手だから上手く伝わらないと思うけど、自分が傷付いても一緒に居てあげられる友達がどれだけ居るんだろう?ってこと
逆に一緒に居てくれる友達がどれだけ居るんだろう?
  
誕生日おめでとう
また来年も会いに行くよ