都市伝説4

Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説(4)

Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説(4)

  
ネタ本です。なんで読んだかと言えば、地震と種の話があったから…。地震のネタはさておき、種のネタは興味深い事実である。ただし、本書に書かれている事は憶測に過ぎないけど。この手の本をバカにする人も多いけど、憶測に過ぎない事でも理路整然とストーリーとして仕立てる事は大事な事だと思う。仕事では特に必要で、仕事のストーリーを頭の中で整理しておけば、必然的に手戻り等のリスクも下がっていく。どんな事も憶測や想像から始まり、それを実現していくのだから。
そのような視点で読めば、この手の本もとても楽しめる。

プライド

プライド (新潮文庫)

プライド (新潮文庫)

  
ハゲタカやマグマなど、社会的なテーマが多い真山仁さんの本。本書は「プライド」をテーマにした7つの短編集になっている。

  1. 「一俵の重み」
  2. 「医は」
  3. 「絹の道」
  4. 「プライド」
  5. 「暴言大臣」
  6. 「ミツバチが消えた夏」
  7. 「歴史的瞬間」

  
中でも「一俵の重み」と「ミツバチが消えた夏」は面白いと感じた。個々を取り巻く環境や理不尽な要求を壊しながら、自分の信じる道を進み続けるのは素敵に思える。自分が、キチンとできているか振り返る時間を設けなきゃなぁ…。

これからの日本的思考法

「はやぶさ」式思考法 日本を復活させる24の提言

「はやぶさ」式思考法 日本を復活させる24の提言


閃く脳の作り方

閃く脳の作り方


  
はやぶさ」プロジェクトのPMである川口氏の本。いろいろな事が書かれているが、正直なところ目新しいものは無い。しかしながら、日本式なマネジメント手法として参考になる点は多く、特に大企業に勤める人にはお勧めだと思う。
いろいろ書きたいが、正直なところ物足りないかも…。

見えない大事な事

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム


  
インターネットが公共インフラに近い形となってきている。大規模災害にも強く、行政が広報や意見収集としても使用している。オンラインショッピングも日常的だし、日常の生活行動も記録し公開している。そんなインターネットのコンテンツだけでなく、日々の生活を取り巻くコンピュータの中核をなす仕組みを分かりやすく説明した本であった。
  
**1.はじめに
本書は、専門書に近い本なのかもしれないが、例を使って説明しているので、専門知識が無くてもコアとなっている技術が分かると思う。私は90年代前半に情報数理学をかじったので、比較的読みやすく感じたのだけど、もしかすると難しい内容なのかも…。
  
**2.本書の構成
本書の構成は以下のようになっている。
+第1章:イントロダクション
+第2章:検索エンジンのインデクシング
+第3章:ページランク
+第4章:公開鍵暗号
+第5章:誤り訂正符号
+第6章:パターン認識
+第7章:データ圧縮
+第8章:データベース
+第9章:デジタル署名
+第10章:決定不能性とはなにか
+第11章:まとめ
  
**3.おすすめのポイント
コンピュータ、特にインターネットに関連する技術が選択されていると思われる。この中でも普遍性が高い技術がデータベースとネットワーク(特にTCP/IP)。また、検索技術やランキングの仕組みだけでなく、信頼性を含めた内容である。それぞれの技術に対する歴史的な流れを含めて書かれているので、ネタ的にも面白いと思う。
  
**4.最後に
うーん。正直なところ、良書だけど、この手のほんの中で最良である…というポイントは判断できない。本来であれば、特化している箇所があって、〜の部分だけでも読む価値がある…という点があるのだけど、本書だけは全体的に中の上となっており特化している部分をチョイスしにくいと感じた。このため、長期的に読む本ではなく、期間を決め短期間(3日程度)でじっくりと読む事をお勧めする。

根回し

キャリア官僚の交渉術 (アスコムBOOKS)

キャリア官僚の交渉術 (アスコムBOOKS)


  
根回しというと悪く聞こえるけど、必要というか必須な事である。ネゴシエーションというと少し聞こえが良くなり、交渉というと別の意味にも聞こえる。でも、結局のところ根回しも交渉の一部であり、組織やチームにおいて潤滑に作業を進めていく上で必要な作業である。いわゆる個別ミーティングみたいなものなのだから。
本書を手に取った理由は、著者が陸前高田市の副市長を務めており、元キャリア官僚であった事。行政の中で、著者がどのように根回しをしているのか、参考になる点を探ってみた。
  
**1.はじめに
本書は、元キャリア官僚(内閣府参事官補佐)で、現在は陸前高田市の副市長を務めている。陸前高田市と言えば、東日本大震災で街全体がほぼ全壊する被害を被った事業体であり、復旧か再構築か…で話題にもなっている。マクロ的な視点で見れば、あそこまで壊滅的な被害を被ったのであれば、再構築するよりも他自治体への分散というのが最善のようにも感じるが、住民の思い等を考えると行政として、復旧もしくは再構築の手段を取るのだと思う。
  
**2.本書の構成
本書の構成は以下のようになっている。
+序章:「交渉」とは、今と未来をつなぐもの
+第1章:霞ヶ関流 相手を思うように説得する8つのテクニック
+第2章:なぜ、大物政治家を3分で説得できてしまうのか
+第3章:「ダメな上司」の対処法
+第4章:「ダメな部下」の対処法
+第5章:メール、話し方、スピーチ。交渉上手のコミュニケーション術
+第6章:実録!!圧倒的パワーをもつ「財務省」との交渉
+第7章:一般市民が行政を動かすには
+おわりに:チャレンジがあなたの未来を創る
  
**3.自分に置き換えてみる
同じテーマで他の書籍も多くあるが、本書の特徴は時間をテーマにしているところ。特に第1章・第2章では短時間で交渉するテクニックを重点的に紹介している。これらのテクニックは、そのまま利用できる訳ではないが、各々がアレンジすれば良い方向に導かれると思う。特に紙1枚のポンチ絵は私も使うが、企画書や起案書などをまとめるのとは別に、説明用に紙1枚で全体を示す絵を作成しておくのは必須に近い。この絵と事前説明のある/なしで、作業の流れが大きく変わる。
もう1つ、第6章では落とし所を見つける術が書かれている。この部分が交渉術なのだと思うけれど、Give&Takeを根底に置き、会話の中から相手の要求事項を的確かつ迅速に見いだせるか?がポイントになると思う。あとは、会話術になり、相手の出方や性格によって使い分ける必要があるので、本を読むよりも実践あるのみだと考える。
  
**4.最後に
全ての人に読んでほしいのが第7章である。マスコミを筆頭に行政に対して批評・批判をするが、自らが動こうとしていないように思う。全ての行政は窓口が設けられていて、要望や意見を出す事が出来る。出しても何も変わらない…という事も多かったが、昨今では外部監査等が定期的に行われており、何かしらのアクションや返答がある。本書の第7章には、行政に対する要望や意見を出して、反応を得るための方法や手段が数多く書かれているので、参考にしてほしいと感じた。
昨今では、Facebookなどを活用し開かれた行政に取り組んでる事業体が増えてきている。自分たちの街は、自分たちで考え、行政にフォローをお願いする気持ちで進んで欲しいと切に願っている。

最強のふたり

息抜きに映画を観た。話題が続いている「最強のふたり」。
ただコミカルなだけでなく、偏見せずにまっすぐに当たっていくドリスが最高に格好良い。
久しぶりに良い映画を観た。何を書いても何もできない。
ただ、観てほしい。
楽しいし、羨ましいし、格好良い。ただそれだけ。
  

新しい可能性に向かって

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最近、ブログが書きにくい…というか、仕事が忙しすぎて、プライベートでパソコンを開く事が少ない。ネットはスマホで充分だし、いろんな人の動向はブログでなく、twitterFacebookで把握できてしまう。当然、パブリックな部分だけだし、その中でも一部の事に限る事も分かっているが、友人・知人の動向は、その程度で充分かもしれない。必要ならメールなりを送れば済む事だ。
最近は、プロジェクトが軌道に乗りすぎてしまい、ただただ忙殺されている。良い事ではあるのだけど、自分の時間も少し欲しいなぁ…とも思う。ただ、会社内はもちろんの事、お客さんの所にも、いろんな課題があって、それを解決する方法は…と考えてみると、やりたい事が次々と浮かんでくる。自分の処理能力が高ければ、もっと効率的にたくさんの事をこなせるのだろうけど…。
本書「ローマ法王に米を食べさせた男」は、役所の職員ながら、米をブランド化し、過疎集落を活性化させた方のお話。このお話に会ったのは、去年の冬で、福岡から羽田に向かう飛行機の中だった。この方の15分ほどの特集番組がやっており、飛行機の中で少しウルウルしてしまった事を覚えている。
  
**1.はじめに
本書は、僧侶でありながら役所の臨時職員として働いていた著者が、行った様々な取り組みを綴っている。公共事業を生業としているので、役所の体質を分かっている(つもり)でいたが、最近は役所よりも私がつとめている会社のような民間企業の方が役所化(手続きが面倒、余計な事はしない等、一般的に言われている与えられた事以外は何もしない体質)しているように感じる。著者のような方が、役所の中で評価されるかどうか?は別として、過疎地を改善した役所の取り組みは仕事の参考にもなるだろうと思い、本書を読み始めた。
  
**2.著者が行った事
本書は、著者が行った事を語り調で記されている。その取り組みは、大きく下記の4点がある。
 ①「限界集落」に若者を呼ぶ
 ②「神子原米」のブランド化戦略
 ③UFOで町おこし
 ④「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ!

これらの取り組みは、役所主導で行われたというよりも、少ない限られた予算内で、マスコミや住民を煽動しながら改善していった事である。私自身は③の部分を週刊誌を読んだ記憶があるのだけど、それ以外は知らない事だった。仕事柄、様々な地方都市に伺う事があり、様々な土地に行けば行くほど、東京が異常な街に思えてくる。単純に主だった都市に人が集中し、仕事が生まれ、また仕事を求めて人が集中する…という悪循環が続いており、その極端な街が東京であると思う。東京で仕事をしているのに、お客さんは地方都市などというのはその典型であり、奇形である。そんな事をなるべく止めて、地産地消では無いけども、もっと幅広く人が分散して住めると良いなぁ…と感じている。誰だって、自分が育った街・家が無くなってしまえば寂しいと思うし。
  
**3.自分に置き換えてみる
著者が行っている事や考え方を自分に置き換えてみる。自分がやれているのか?考え方で足りない点は無いか?他の発想・方法は無いのか?そんな事を時間を決めて考えてみる。現在は上下水道事業の事業運営に係るコンサルティングと、それを支援するツールの開発を行っているが、それだけで足りているのか?と自問自答を繰り返す。単純に妄想の世界ではあるが、様々な方法を箇条書きにしては見直す事をしている。その中で実現できそうなものを取り出し、どう進めていくかを考える。
どの方向に進み、どのようなステップを踏むのか、どこでチェックを入れ、エラーが発生した場合のリカバリー方法を踏まえて考える。その後に、どこに仮想敵が居て衝突する部分を設定するか考え、根回しの順番を想定していく。なんだか偉そうな事を書いているけど、結局は妄想の世界での話。ここまでは、時間さえ気にしなければ誰にでも出来る。
著者がやっている事は、それを考えつつ、必ず1歩踏み出す事。「まずやってみよう」というスタイルである。多分に、この1歩踏み出すのが一番難しい。好き勝手な発言をする自分でさえ難しいところである。1歩が無いと前に進めない、でも1歩を踏み出す時に落とし穴が無いか心配になってしまう…その葛藤である。ただ、最近感じるのは失敗したら謝れば良いのかな?という事。職を失う訳ではないし、生活費を取られる訳でもない…なら、1歩を踏み出すか鬱々とするよりも、はじめの1歩を大きく踏み出してしまえば良い。それも出来るだけ大きく…。そうすれば、隣近所に居る人は引きずられて踏み出してしまうはずなのである。
本書を読んで、自分も少し守りに入ってきているなぁ…と少し反省した。1歩踏み出すのに考える時間が長くなってきているように感じた。
  
**4.最後に
お勧めはするが、人によって感じ方が変わると思う。著者の職歴が特殊である事もあるし、運が味方をしているようにも読み取れる。ただ、運を引き寄せるのも1歩ずつでも前に踏み出しているからなのだと自分は考える。官僚や役人をダメ出しする人が多いが、おそらく民間企業の中と同じくらい(もしくは少し低いくらい)の割合で頑張っている人・先を見据えている人がいる。自民党がダメだから民主党にし、民主党もダメだから維新の会のように鞍替えするよりも、自分が出来る事を少しずつやっていった方が日本は変わると思う。原発反対するのなら電力会社でなく、関連する企業に対しても行えば良いし、自分が勤めている企業であれば、その組合を動かすのも手だと思う(私は原発反対ではないので、そういう事はしないけど…)。
話が逸れてしまったが、様々なヒント(発想のヒント)がある本であった。